イグノーベル賞とは

人々を笑わせ、そして考えさせる研究に贈られる賞

イグノーベル賞の概要

イグノーベル賞(Ig Nobel Prize)は、1991年に創設された賞で、 「人々を笑わせ、そして考えさせる(First make people laugh, and then make them think)」 研究に対して贈られます。名前は「ignoble(不名誉な)」と「Nobel(ノーベル)」をかけた言葉遊びです。

授賞式

毎年9月または10月にハーバード大学で開催。本物のノーベル賞受賞者が賞を授与します。 受賞者のスピーチは60秒に制限され、時間超過すると8歳の少女が「やめて、退屈だわ」と言って止めます。

賞の価値

賞金は10兆ジンバブエドル(実質ほぼ無価値)。しかし、受賞は決して不名誉ではなく、 多くの研究者が喜んで授賞式に参加します。科学の楽しさを伝える重要な役割を果たしています。

主催

科学ユーモア雑誌「Annals of Improbable Research」が主催。 ハーバード大学とMITの協力のもと運営されています。

受賞分野

物理学、化学、医学、文学、平和、経済学など。 毎年10の分野で授与され、分野は年によって変わることもあります。

日本人と イグノーベル賞

日本人研究者はイグノーベル賞の常連受賞者として知られています。 2007年から連続受賞を続けており、その記録は世界最長です。

日本人が多く受賞する理由として、以下のような点が挙げられています:

  • 日常の素朴な疑問を真剣に研究する姿勢
  • ユニークな発想と緻密な実験設計
  • 基礎研究を大切にする学術文化
  • 「役に立つかどうか」よりも「面白いかどうか」を重視する研究風土

有名な受賞研究

カラオケの発明(1997年・平和賞)

井上大佑氏がカラオケを発明し、人々に互いの歌声を我慢し合う新しい方法を提供した功績

粘菌の迷路解決能力(2008年・認知科学賞)

中垣俊之氏らによる、単細胞生物の粘菌がパズルを解く能力の発見

わさびアラーム(2011年・化学賞)

今井真氏らによる、睡眠中の人を起こすのに理想的なわさびの濃度の研究

公式情報

イグノーベル賞の公式情報は、Improbable Research のウェブサイト (improbable.com) でご確認いただけます。